中川ヒューム管工業株式会社

Nakagawa Hume pipe Industory Co.,Ltd.

製品紹介

センフィニティーシステム(遠心成形時のスラッジ低減技術)

 

センフィニティーシステム(遠心成形時のスラッジ低減技術)

ヒューム管工場では、遠心力製法により「ノロスラッジ」と呼ばれ、そのほとんどがセメント成分であるスラッジ水が大量に排出されます。その処理方法は、主に脱水ケーキにした後、産業廃棄物として処分されています。環境負荷低減対策が叫ばれている現状から、今後、廃棄物処分場確保の問題や廃棄物処分費用の上昇による負担が大きくなり、ヒューム管工場におけるノロスラッジ量の低減は避けることができない重要課題になります。センフィニティーシステムは、ヒューム管工場のゼロエミッションを目指す環境にやさしい製造システムです。
当システムについては、センフィニティーシステム研究会(事務局:中川ヒューム管工業(株)内)にお問い合わせください。

ノロスラッジ発生量の低減

コンクリート製造時にノロスラッジ低減型高性能減水剤(スーパー300CF改良型)を使用することにより、遠心成形工程で排出するスラッジ水の濃度を低減します。さらに遠心成形工程において、コンクリート打設1層目の中速遠心終了時に成形ノロ低減剤(CF-K)をヒューム管内面に散布することにより、スラッジ水の濃度を低減します。スーパー300CF改良型とCF-K を併用することによりスラッジ水の濃度は大幅に低くなり、排出されるノロスラッジ量が著しく減少します。CF-Kの散布量は、ヒューム管製品の公称内径面積(m2)当りの量で表し、小口径製品では150g/m2、中口径は180g/m2、大口径は220g/m2が目安です。CF-Kは、3倍(CF-K:水=1:2)程度に希釈してご使用下さい。

ノロスラッジ水の回収・再利用

遠心成形ラインから排出のノロスラッジ水を貯留ピットを経由し、専用のノロスラッジ水沈降槽にポンプアップして回収します。次に、ノロスラッジ水を沈降槽で約15分間自然沈降させて上澄水を排出し、その濃度を10~15%程度に濃縮します。濃縮したノロスラッジ水を回収水槽に移送した後、当日の練混ぜ水の一部として再利用します。当日最後に回収したノロスラッジ水に回収ノロスラッジ水安定剤(リカバーCF)の所要量を添加し、翌日のコンクリートの練混ぜ水に用いるために攪拌しながら保管します。リカバーCFの添加量は、回収水槽中の濃縮ノロスラッジ水1000ℓに対し通常期は0.8ℓ、冬期は0.4ℓ、夏期は1.2ℓが目安です。

カタログはこちらから(PDF)